天然うなぎの旬が冬だという事は分かってるし、
それを無理矢理この時期に売ろうとしたのは平賀源内先生の策である事も分かってるし、
何しろ養殖うなぎしか口に入らないので旬なんて無い事も分かってるけど、やっぱり夏はうなぎですね(笑)
久しぶりにうなぎを食べに行った。
久しぶりというか、久しぶりくらいのスパンじゃないと高価過ぎて食べられないですから。
千葉県内でうなぎと言えば成田山新勝寺の参道。
川豊とか駿河屋とか人気店はそれなりに美味いし、それなりに雰囲気もあるけど、
開店と同時に入る勢いで行かないと、とにかく混雑して落ち着かない。
牛丼10杯分もの金額を出すのに、牛丼店より落ち着かないなんて混みっぷりの時もあるわけです(笑)
やっぱり、ある程度落ち着いて食べたいじゃないですか。日常のランチとちょっと違うわけですから。
そんなわけで、成田市街地より少し離れた印旛沼の畔、通称「うなぎ街道」沿いの店からチョイスする事に。
新勝寺参道にうなぎ屋さんが多いのは、利根川やここ印旛沼由縁ですしね。
「うなぎ街道」にいくつかあるうなぎ店は、参道より安くて一部の人気店を除いてはそれほど大混雑も無し。
そんな「うなぎ街道」沿いの「又兵衛」という店へ。
この界隈ではそれほど大人気というわけでは無さそうなんですが、「又兵衛」という名にピンときた。
そう、成田山参道で佃煮を売ってる店じゃないですか。
佃煮は何度も買ってますが知らなかった。
うなぎは初だけどここなら期待大!
と思って入ったら期待以上、期待値の3倍くらいでした(笑)
外観から想像していたよりも小綺麗な店内は、テーブルと座敷。
やっぱり和食は畳の上で食べたい。
店員さんの対応もこの手の店にありがちなぶっきらぼうな接客ではなく、とても丁寧で好印象。
蒸し・直焼きを選べるうな重は、関東定番の蒸しでオーダー。
鰻ヒレ唐揚げのお通し付き。
国産うなぎの「うな重」には、涸沼産しじみの味噌汁と又兵衛謹製の佃煮2種(ドジョウ・カワエビ)という嬉しい脇役。
そんなに頻繁に食べるものじゃないから、比較しようがないけど、美味いの一言。
蒲焼は1尾分で、他店でよくある「並・上・特」みたいなメニューだと「上」程度?
ボリューム的にもじゅうぶん。
焼きの香ばしさが印象的で、小骨も少なくフワフワな優等生的蒲焼。
これが2,400円というビックリ価格。
久しぶりのうな重にちょっと舞い上がってしまいましたが、
価格や味や接客や雰囲気全て含めて、本当に美味くて良い店だった。
もちろんこの店に限った事ではないけど、うなぎ価格の高騰はどうにかならないものか…。
2,400円で、安~~い♪なんて思う時代になってしまった。
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