名実共に行徳ナンバーワンの老舗とんかつ店「ほりき」が閉店するらしいというのを知人から聞いたのは、数週間前。アルバイター時代は行徳に住んでいたし、それ以前からも「ほりき」の存在は知っていた。懐かしいけど、どちらかと言えば、安く食べられる「とんき」の方が多く行ってたかも(笑) 初めて行ったのは、当時のバイト先の社長に連れて行ってもらった時かな?? 何度か連れて行ってもらって名物メニュー「なた切」を食べた記憶があるけど、後に1人で行って値段を見てビックリした憶えがある。その後は、普通のロースカツしか食べた事が無かったのでした(笑)
そんな「ほりき」ですが、もう10年以上ご無沙汰だったかな?? 閉店するから慌てて行くっていうのもあれなんですが、やっぱりもう1度「ほりき」のとんかつを味わっておきたい。もちろん、「なた切」を食べに。
閉店を知って訪れる方が多いのか、普段から混んでいたのか、今となっては分かりませんが、11時半の開店早々に割と広い店内の8割方が埋まっている。こちらの名物メニューは、先に書いた「なた切」と「丸太」。丸太は丸太のようなヒレカツ。なた切りは、なたで切った薪のような分厚いロースカツ。丸太を切って薪になるのだから、丸太の方が大きいようなイメージがあるけど、たぶん肉量は同じだと思う。丸太用の肉を切ってなた切り用の肉にするわけじゃないですから(笑)
厚切りなので、やっぱり時間がかかりますね。カウンター席で唯一「なた切」を頼んだわたくし、同時に入店した人たちが半分食べ終わる頃までおあずけ状態でした。
ようやく、ご飯、サラダ、豚汁に続いて、なた切り登場!! なた切りに限っては、30年ぶりくらいのご対面でしょうか? 当時はもっと大きかった記憶があるけど気のせいか? 写真でもそれほど大きく見えないんですが、上から見たカツの幅と同じくらいの厚みがあるので、かなりのボリューム。
まずは塩を振って1口。揚げに使っているラードと肉の脂の香りが抜群!! 普段、とんかつを食べる時は断面を横に(皿に盛りつけてある状態と同じ向き)して食べますが、なた切りは、厚過ぎて断面を上下にしないと食べられないのがちょっと不便(笑) 中盤は、オーソドックスにソースとカラシでご飯を進める。もちろん、同時に豚汁もね。具が大きめなので、豚汁もなかなかの飲み応え、いや食べ応え。ご飯を進めるにはソースで食べるのが美味いけど、脂の香りが消えてしまうのが勿体ないね。ラストは塩でいただきました。
昭和48年創業、行徳とんかつ界の顔として親しまれてきた「ほりき」の味を堪能した。閉店までに、もう1度くらいは行きたいな。「なた切 1900円」はちょっとキツいけど(笑)
とんきが無くなり、ほりきも閉店、大幸には頑張って欲しいね。
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