千葉県は佐倉市内の出先にて「喜多方」の文字に釣られて入った店は、もちろん喜多方ラーメンの店だったのですが、やけにラーメンのバリエーションが多く、そして何故かマグロ丼推しだった。
当然、オーソドックスな喜多方ラーメンを欲して入ったのですが、味噌やら塩やらタンタン麺までありました。しかし、迷う事もなく普通の醤油タイプをオーダーするに決まってるでしょう(笑) しかし、そこにはもう1つ考えなければならない選択が待ち受けていた。「まったり」と「あっさり」。まったりって何だ?!「こってり」とは違うのか?? これはちょっと迷いましたね。写真を見る限りは、「まったり」とはどうやら「こってり」と方向は同じようだ。喜多方ラーメンのこってりタイプとは如何に?! メニューのレイアウトを見てもなんとなく「まったり」推しっぽいし、ちょっと冒険して「まったり」をオーダー。
そして問題のマグロ。サイドメニューにハーフサイズのマグロ丼があり、しかもマグロ・ネギトロ・漬け、とラーメン屋でありながら3種類ものマグロシリーズをラインナップ。これは、チャーハンだの餃子だの言っている場合じゃない。「半本鮪丼」をオーダーした。
他のメニューをあれこれ見ていると、割と早く到着。まずは「まったり」の醤油ラーメン。スープの表面を覆い尽くす背脂! そして竹岡式ラーメンばりなタマネギ! 喜多方ラーメンがこれでいいのか?!?!?! 上品な醤油の香りのスープが紛れもなく喜多方テイストだけど、そこにイイ感じに背脂のコッテリ感と重みがあってタマネギが背脂のしつこさを必要以上に暴れさせないようにしている。これはイイね。いかにも喜多方ラーメンなチャーシューとオーソドックスなメンマ、そしてもちろん麺はどこからどう食べても喜多方ラーメンのあれです。これは美味い、旨い。冒険してよかった。
そして問題作は半本鮪丼。まず、「半本鮪丼(ハンホンマグロドン)」というのがとても言い難い(笑) それは置いておきまして、見るからにちゃんとしたマグロ、本気感が伝わるマグロ。サイドメニューの域を越えてるね。これが350円でセットに出来るとはビックリ。ヘタな居酒屋ランチのマグロ丼より断然美味い。
さて、ラーメンが美味くて、マグロ丼が美味いのは分かるが、この組み合わせはどうなのか?? 船橋にはマグロ出汁にマグロカマトッピングのマグロラーメン専門店があり、これがまた美味かった。という事でラーメンにマグロを使うのは美味いはずだし、その店ではサイドメニューの中落ち軍艦巻きを食べたが何の違和感もなく美味しい組み合わせだった。しかし今回は、スープとかトッピングとか、ラーメンそのものにマグロは全く絡んでないはず。蕎麦やうどんとの組み合わせなら当然美味そうだけど、普通のラーメンとの相性は如何に?! そんな疑問があったけど、これも全く問題無しで、美味しいじゃないですか。
喜多方ラーメンに背脂なんてちょっと乱暴過ぎやしないか?という心配は、全く不要な「まったり」の喜多方ラーメンでございました。もちろんマグロ丼も言う事無し!! ご馳走さまでした。
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