普通自動二輪免許(小型MT)教習

昨年、自動二輪免許を取得した妻ですが、あれこれレンタルバイクで楽しんでるようです。
5月下旬、二輪免許の無いオレは50ccのクロスカブ、妻もそれにやや歩み寄って125ccのモンキーをレンタルして、およそ120kmのツーリングでした。

以前から迷ってましたが、これで決心付きました。
現実的な事も含め諸々の事情を考慮して小型限定なら…、そして取得するならすぐに!と思い、翌日には教習所に申込へ。

【申込】
出かける前にWEBで事前登録をしてから行ったので、視力検査と写真を撮って申込完了。
昨年、次女や妻が通っていた時は、なかなか教習予約が取れずに大変そうだったので覚悟してましたが、小型MTは教習生が少ないためすぐに予約が取れるらしい。
通常は自分で教習予約を毎回するのですが、小型MTの場合はこの日に向こう1ヵ月の予定(通える日)を提出すれば、初日に規定の全教習が予約出来てる状態になるそうだ。
(ちなみに自分の出した予定の範囲だったら、1ヵ月かからずに卒検まで行けそうとの事)
書類を受け取ってこの日は終了。
初日は一週間後の日曜日に決定です。

【1日目】
まずは入試所式とやらで、普通車から二輪車まで全ての教習生と一緒に、所長挨拶や諸々の説明。
そして適性検査。心理テストみたいなやつ。
終了後、次の時間は中型二輪の方たちと一緒に二輪の校舎へ移動して、教習1時限目です。
この時点で、小型MTの自分だけ今後の予定表が渡された。
1日あたり2~3コマの教習が既に予約されていて、順調に進めばトータル6日の通所で修了だ!
教習生の少ない小型MTならではの特権(笑)

初日から卒研までお世話になった90号車

さて最初の教習ですが、まずはバイクを車庫から出してそのまま8の字を描く様に押して、スタンドを出して停める練習と、倒したバイクを起こす練習。
教習車はホンダのCB125。
125cc とは言え、想像よりデカい…。
昔は各社から出ていた50ccのMT車、それを一回り大きくした程度を想像していましたが、400ccの教習車と見た目の大きさはそれほど変わらない。
体感的な重さは、普段乗っている50ccスクーターの1.5~2倍弱くらいかな?
コツは分かっているつもりなので、難なくクリア。
お次は、センタースタンドを立てて停めたまま乗車。
正しい乗車姿勢を教わり、そのままエンジン始動。
タイヤ空回り状態でのギアチェンジの練習ですが、そう言えばクラッチ操作も含めてギアチェンジの方法について何の説明も無かったような?
たまたま、頭では分かっていたから出来ましたが…。
慣れないので何速に入っているか体感的に分からず、ついついメーターパネルのポジションインジケーターをガン見してしまう。
前を見るように注意された(笑)
お次は、6日後の土曜日。

【2日目】
この日も連続2コマ。
1コマ目はAT教習。
125ccスクーターでの教習ですが、これは普段乗っている50ccとさほど変わらない印象。
指導員の運転する同タイプのスクーターの後に付いて、コース外周を何周かしてオーケーをもらう。
その後、坂道発進、クランク、S字、一本橋、急制動とオプションてんこ盛りですが、一本橋以外は難なくクリア。
一本橋がこれほど難しいとは…。ついつい足元を見て失敗なのですが、真っすぐ前を見ろとアドバイスを受けると難なくクリア。
あっという間の50分でした。
2コマ目はシミュレーター教習。
これが意外に難しいし、目が回るというか、軽く酔う感じも(笑)
市街地走行に横風の危険や急制動、速度や角度の違いによるコーナリング体験等。
何度か転倒(笑)しましたが、クリア。

【3日目】
この日も連続2コマ。
ようやく今回はガッツリ実車での教習だけど、あいにくの雨。
1コマ目は、AT教習でやった内容とほぼ同じでMT車にて。
操作は大丈夫だけど、スクーター乗りなのでニーグリップの習慣が無くて、ついつい足を広げがち且つ後ろ寄りに座ってしまうので超低速でのバランスが取れない。
姿勢の注意を受けてアドバイス通りにやると、不思議なことにスムースに走れるようになった。さすが教習所(笑)
続けて2コマ目は、先程の内容を1人で何回か走行して、最後にオーケーもらって終了。
これにて、早くも1段階修了。

【4日目】
いよいよ、大詰めの二日間。
この日は怒涛の3コマ教習。
1段階1コマ目は、苦手なシミュレーター。
路地やら踏切やら見通しの悪い交差点の走行等。
普通免許免許取得の際に習った諸々を質問されるも、忘れている事多し(笑)
次は実車にて教習。
1段階で走行した内容プラス、立ち乗りやらその他含めて複雑なコース。
コースが複雑で、そちらに気をとられて何度も停止線オーバーです(笑)
そしてまたまたシミュレーター。
何故こんなにシミュレーター教習が多いのかと思いきや、車で言うところの路上教習の代りだそうですね。
バイクの場合はリスクが高いので、シミュレーターでとの事です。

【5日目】
いよいよ教習は実質最終日で、この日も連続3コマ。
まずは2コマセットになっている学科教習にあたる教習とシミュレーター。
危険予測等、普段の車の運転を見直す良い経験にもなったかも。
そしていよいよ、最後の実車教習。
ラーメンで言うところの全部乗せ的なコースを何回か周って無事終了。
実はこの時に初めて乗った旧型教習車がやけに軽くて、バランスが取り難く、MT車での教習で初めて一本橋を失敗。
ちょっとショックでしたが、その他は概ね良好。
但し、ウィンカーを出すタイミングが遅いと指摘された…。
という事で、無事にハンコを貰って教習終了!!
残すは卒業検定です。

【卒業検定】
最後の教習の次の土曜日、いよいよ卒業検定。
折しも、6月なのに30度オーバーの暑い日です。
コース他、諸々の説明を受けて検定開始。
なんと、順番は一番最後。
最初と最後は嫌だなぁ…と思ってたのに(笑)
一時間以上待って、ようやく検定の順番が来た。
ウォーミングアップ後に、指定のコースを走行開始。
とにかく、慌てず焦らずゆっくりと!
序盤は少々ぎこち無いながらも各所クリア。
が、早々にコースを間違えた…。
やばい、頭の中が真っ白です(笑)
指示に従って正規のコースに戻り、こんなタイミングで苦手な一本橋。
タイムを気にするよりも脱輪(一発アウト)しないように!との思惑で、かなり速めに走り抜けてクリア!
この時点で、心の中でガッツポーズでした。
後はよく覚えてないけど、無事にゴール!
10数人程居た二輪の検定ですが、1/3くらいの方々は途中でアウトになった模様。
とりあえず完走出来たので、教室にて30分程待機です。
「完走=合格」ではないので少々不安でしたが、結果は合格!!
減点対象は、一本橋のタイムが規定秒数以下で走り抜けてしまった事と、クランクで僅かにカラーコーンに接触した事でした。
小型限定だからと少しナメてましたが、自分にとってはやればやる程に難しく感じた教習で、卒業検定に関してはかなり不安で、前夜は寝付けない程でした。
減点対象に関してはそれ程でも無かったけど、その時点で一発アウトになる失敗、中でも「1本橋での脱輪」というのが一番の不安材料だった。
高校や大学受験、バンドでのコンテスト等、いろいろな資格試験、合格発表という物は何度も体験してきたけど、今回の合格発表の嬉しさというのは何故かトップレベルで、かなりこみ上げるものがあった。
年齢的な事もあるのかな(笑)
帰りの送迎バスに乗り、短い期間だけどなかなか濃い体験が出来たなぁと思いながら、最後の送迎バスのお世話になりました。

申込みから卒業検定まで計7回通い教習は実質5日間、約一ヶ月での卒業はあっという間。
費用は、普通免許持ちで全て順調に規定時間内でクリアしたので、入所時に支払った105,900円(各種割引を適用)で済みました。
普通免許取得の為に教習所に通ったのは大学1年の時。
当時の教習所のイメージと言えば同年代の誰に聞いても、横暴な態度の指導員が当たり前の様に多いという事。
心底不快に思った事も多々あったし、その場で車を降りてやろうかと思った事もあった程(笑)
ところが最近は全く違いますね。
どの指導員も親切丁寧な教え方で、とても分かりやすく、そのおかげで規定時間での卒業が可能だったとも思っています。
指導員の皆様、そして送迎バスの運転手さん、お世話になりました、ありがとうございました。

後は、運転免許センターにて免許交付の手続きをすれば、自動二輪ライダーの仲間入り。
小型限定ではあるけど、もうすぐ57才にしての二輪免許取得。
妻の影響と後押しと無言の圧力(笑)あっての事でした。
長閑な風景の中をトコトコと走って、美味いものを食べに行くようなツーリングを楽しみたい。
だから、自分にとっては小型でじゅうぶんなのよ。
当分はレンタルで楽しむ予定だけど、もし自分のバイクを持つ事になった時の維持費等を考えると尚更だね。
もう少し若かったら、中型や大型取って高速をかっ飛ばしたいと思ってただろうな(笑)


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