かき揚げ丼セット@山田うどん食堂

「山田うどん」がファミリー客に媚びるようになり、いつの間にか「山田うどん食堂」と名を変え、看板のかかしの口も「への字」ではなく笑っているようになった。

昔はよく入っていた山田うどん、「山田うどん食堂」になってからは数える程しか入った事がない。
時間も無く、特にあても無かったので、通りすがりの「山田うどん食堂」へ入った。
何年ぶりだろう??
山田うどんと言えばあれしか無かろう。
そう、かき揚げ丼。

テーブル席へ座り、早速メニュー拝見。
メニューを見るとというより、かき揚げ丼を探す。
健在です。
しかも「山田名物」なんていう文字が添えられている。
かかしカレーも健在で嬉しい。
かき揚げ丼、昔はどうでもよかったメニューだと思うんだけど、やはり山田うどんを知る人間にとっては人気商品なので、知らない方々にもアピールしよう!という事か?!
「かき揚げ丼」といえば丼飯に丼つゆのかかったかき揚げ乗っている、いわゆる天丼スタイルが一般的でしょう。
しかし、ここ山田うどん、いや今は「山田うどん食堂」か、かき揚げ丼と言えば、かき揚げの玉子綴じが乗っているタイプ。
未だかつて、山田以外でお目にかかった事がない。
始めて食べたのは20代前半の頃だろうか??
そのB級的美味さに感動したものだ。
早速かき揚げ丼をオーダーです。もちろん、うどん店なので「たぬきうどん」もセットでね(笑)
山田うどん食堂化されてから、食べたか食べていないかは記憶が無い。
もしかしたら、食堂化後は初めてかも。

まずはうどんから。
つゆは、記憶の中の味よりも出汁が効いている。
うどんも、割としっかりしていて、昔のコシとは無縁の給食ソフト麺的食感とは別物。
どちらかと言えば、普通に美味いのですが、うどんの美味い山田うどんなんてあり得ない!!
いや、山田うどんじゃなくて山田うどん食堂になったので、それもいたしかたない(笑)
さて、メインのかき揚げ丼です。

見た目は昔と変わらず。
ちょっと玉子が加熱され過ぎてるかな?
かき揚げは、イカゲソの歯応えが昔のままで、ちょっと嬉しい。
でも、何かが違う。
ちょっと洗練されてしまったというか、昔はもっとグチャっとした感じ(決して玉子が半熟という事ではない)だった。
何となく野暮ったさが無くなったというか…。
うどんもかき揚げ丼も、令和の山田うどん食堂バージョンに変わってしまった印象。
一般的には「美味くなった」と言えるでしょう。
古き良き、ちょっと薄暗くて何となく殺風景な店内、決して美味くはないうどん、そんな昭和の山田うどんの味を思い出しながらのご馳走さまでした。


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