特上@そめや(千葉県市川市)

市川市と江戸川区、都県境に架かる今井橋の近く、旧行徳街道沿いの今井橋交番向いに古くからあるうなぎ屋さん「そめや」。
ここは、かつての今井橋があったところですね。その後も残った謎の小松川方面標識も一部では有名でした。
もう何年も前から入ってみたかったのですが、いつでも行ける場所だし、日常の昼飯にはちょっと躊躇する価格だし(笑)
そんな感じで、行こう行こうと思いつつ二十数年経つと思う。
そろそろ行こうかと思っていた矢先、何やらアド街で取り上げられるらしいという噂を聞いた。
テレビに出て混む前に行かねば!!と、ようやく背中を押される感じで食べに行ってみた。

店頭のスペースに駐車するのかと思ってましたが、少し離れた駐車場に5台分かな?
開店間もない時間で、まだ車は無し。
早速車を駐車して店へ向かうと、暖簾が出ていないので開店前??

店内を覗くと照明で明るいので、引き戸を開けて伺ってみると、開店しているとのこと。
のれんは元々無いみたいですね。
開店15分後ですが、1番乗り。
ゆっくり食べたいので、奥の座敷でも良いか尋ねると、快くオーケーしていただいた。

事前にメニュー情報は見ていましたが、今一度メニュー確認。
うな重は、サンド(6,050円)・特上(3,960円)・上(3,300円)の3種類。
サンドとは、いわゆる二段重ね。
これは予算オーバーで却下です(笑)

特上か上か悩むところですが、660円の差、そう頻繁に食べるものではないのでささやかな贅沢をしましょう、と自分を納得させて特上をオーダーです。
10年程前に行こうと思った時は、確か二千数百円くらいだと記憶にある。
それ以来こちらの価格をチェックした記憶が無いけど、ただでさえウナギ価格が高騰しているのに、それに追い打ちかけて物価全体が上昇しているのでいたしかた無しでしょう…。
少し経つとウナギを焼く香ばしい匂いがしてきて、もう値段の事などどうでもよくなる(笑)
そしてついに、そめやの「特上」うな重とご対面です。

  • 味噌汁
    まず目を引くのが味噌汁です。
    アサリの味噌汁ですが、そのアサリの盛りっぷりが目を疑う程の山盛り。
    持ち帰りの特上は460円安く、その差額が疑問でしたが、このアサリの味噌汁で納得!!
    アサリの量の割にはアサリ出汁感がそれ程でも無いというか、いわゆる大味な感じがした。
    まぁ、それは具の量でじゅうぶんカバーです。
    最終的に、重箱のフタに避けておいたアサリの殻を数えてみると、丸亀製麺のアサリうどんもビックリの25個!!
  • 漬物
    小皿にはキュウリの漬物。
    苦手な漬物ですが、もちろん普段は残すか提供される直前に辞退。
    しかし、貧乏性故でしょうか、3,960円の昼飯に付いてくる漬物を残すのはかなり損した気分なので、無理して喰いました(笑)
  • うな重
    主役のうな重は、標準サイズの重箱にギッシリのご飯と、丁度覆い尽くすくらいのうなぎ蒲焼が、ちょうど1尾分。
    まずは何もかけずに一口です。
    フワフワ感よりも、焼き目のパリっと感を香ばしさが印象的で、とにかく焼きの香りが最高。
    タレは、割とサラっとしたタイプで、甘味はそれほどなくてキリっとしていて、好みド真ん中。
    そして固めのご飯がとても良い!!
    この固さは、好き嫌いが分かれる域かもしれないけど、固飯好きには最高の炊きあがり具合。

好みのタレの味に固めのご飯にアサリ山盛りの味噌汁。
これは、正にウナギ要らずです(笑)
とは言っても、ウナギを要らないはずが無い。
あまりの美味さに無心に半分近くまで食べましたが、山椒をかけるのを忘れていた。
テーブルにあった山椒をドバっとかけたいのを我慢して、まずは一口分ほどかけて食べてみると、ん??
山椒の爽やかな香りが乏しい…。
これはむしろかけない方が良いかも。
よかった、ドバドバかけないで。
うな重も残りわずか、アサリの量に満足しつつ、うな重最後の一口をしみじみと味わいながらご馳走さまでした!!
ウナギのボリューム的には、「特上」で正解だったかな?
久しぶりのうな重、贅沢な気分というより、幸せな気分でした。


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